2011年 第24回千葉ウィンタージュニアテニス選手権大会

 「12才以下男子」(終了)  「12才以下女子」(終了)
 「14才以下男子」(終了)  「14才以下女子」(終了)
 「16才以下男子」(終了)  「16才以下女子」(終了)
 「18才以下男子(5R以降)」「18才以下男子(1R〜6R)」 「18才以下女子」(終了)  

入賞者(ベスト4)のご紹介
12才以下男子
(於:フクダ電子ヒルスコート、12/11)

やや風が有り気温が低いが、日射しは暖かく好天だ。
写真左から
優勝:原田江星【BASIS】
     準優勝:内山太創【Ken’s NTA】

          3位:富永大翔【TAC】
               4位:渡辺 莞
【TTC】


決勝戦:原田江星 6-4 内山太創
両者とも良く攻め、しっかりデフェンスをする。ドロップショットも打つし、その対応もできる。
内山君はスピンの効いたストロークで、深い球やショートクロスなど確率の高いプレーをしている。
原田君の方が、よりハードヒットをする。強打の分、ダブルフォールトやミスも多くなるが、内山君のフォースドエラーも多く誘っていた。ポイント毎にタオルで汗をふくなどは戦略家でもある。
試合は原田君がエラーをするか、内山君からフォースドエラーを取れるかでゲームが左右される。接戦だったが原田君の強打が優った。うれしい優勝だ。

3位決定戦:
富永大翔 6-1 渡辺 莞

12才以下女子
(於:フクダ電子ヒルスコート、12/11)

やや風が有り気温が低いが、日射しは暖かく好天だ。
写真左から

優勝:貴田愛里沙【Ken’s NTA
     準優勝:長門桃子【TTC】
          3位:大月菜月【TAC】
               4位:
金山紗彩【志津TC】
 


決勝戦:貴田愛里沙 6-3 長門桃子
貴田さんはサーブの確率を高め、ショットの組み立てからオープンコートに打ちこむゲームプランだ。長門さんはハードヒットでポイントを狙うスタイルだ。
序盤、互いに探り合いの中で貴田さんが3-1とリード。
しかし、4・5ゲーム目は貴田さんがことごとくミスをして、1ポイントも奪えず長門さんが3-3と並ぶ。流れは長門さんへ傾いた。
しかし、ショットの組み立てからオープンコートを作ってウィナー、という貴田さん本来のプレーが戻り圧倒の3ゲーム連取でゲームセット。「この大会3度目のチャレンジで優勝できました」とスピーチが嬉しそうだった。

3位決定戦:
大野菜月 6-2 金山紗彩
14才以下男子
(於:フクダ電子ヒルスコート、12/18)


真冬並みの低い気温だが、風が弱く日射し十分の好天。
写真左から
優勝:吉田伊織【きさらづアウルTC】
     準優勝:中村直紀【きさらづアウルTC

         3位:松尾圭都【殿山TG】
             4位:横山拓海【殿山TG】


決勝戦:吉田伊織 6-3 中村直紀
決勝は第3と第4シードで同じクラブ同士の対戦となる。
二人とも肩の回る良いサーブを打つ。
中村君は、やや低い打点からエッグボールの軌道でボールを深く、あるいはショートクロスで揺さぶり、相手に無理をさせてミスをさせる。デフェンス力が高く、肩の入ったフォームはコースが読みにくい。
吉田君は、打球時にうなり声をあげ、なかなかのファイターだ。難しいボールにはつなぐこともあるが、全てのポイントをよりネットに近い打点で、より高い打点で強打するパワーテニスが持ち味だ。
吉田君は強打でミスもするが、フットワーク良く最後までハードヒットを貫き通した。
相手の堅いデフェンスを打ち破る、見事な優勝だ。

3位決定戦:
松尾圭都 6-4 横山拓海


14才以下女子
(於:フクダ電子ヒルスコート、12/18)

真冬並みの低い気温だが、風が弱く日射し十分の好天。
写真左から

優勝:斉藤史佳【きさらづアウルTC
    準優勝:
佐野加奈絵【K−TT】
         3位:
高橋南帆【アートヒルTC】
              4位:
高橋沙和【プラムページTP】

決勝戦:斉藤史佳 6-1 佐野加奈絵
佐野さんは、ゲーム序盤、ショットにぎこちなさが有りミスが多い。0-3とリードされる。
斉藤さんはスタンスが広く、動きのバランスが良い。しかも、スライディングのフットワークも出来るので、動ける範囲が広い。程よくトップスピンが効いて、自然に深いショットを打っているので、ネットミスもなく、相手が攻撃しやすいショットがほとんど無い。ただ、3-0からの4ゲーム目はパフォーマンスが落ち、ラブゲームでブレークされる。
佐野さんは中盤で、テンポを変えるために中ロブのラリーに持込むが、集中力の戻った斉藤さんも十分に対応する。
スコアに差はあるが、ラリーは競って長くなる。
斉藤さんは動きも軽く長いラリーを楽しむ様な余裕を感じるが、佐野さんは少し余裕がない。
斉藤さんがバランスの良い動き、ショットの安定感など生かして、嬉しい優勝を手にした。

3位決定戦:
高橋南帆 6-2 高橋沙和


16才以下男子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/27)


写真左から
優勝:和野佑太【志津TC】
     準優勝:佐藤卓大【殿山TG

         3位:多保田拓哉【八千代松陰中】
             4位:古場 匠【東邦中】


決勝戦:和野佑太 6-4 佐藤卓大
決勝は、フレッシュの決勝でタイブレークを演じた、第1と第2シードの対戦となった。
佐藤君はトップスピン、ループ、スライス、ドロップショットなど多彩なプレーをする。パワーで決めるタイプでなく、相手がミスするようにプレーをする。
和野君は左利きの速いサーブとトップスピンのストロークの強打が持ち味。前半は佐藤君のプレーに対応できずに、攻めてミスを重ねた。しかし後半は、佐藤君の多彩なプレーに対して、無理をせず長いラリーを展開する。
お互いに、相手がミスするまでラリーを続けられる、集中力と平常心が求められる。
相手の多彩なプレーに対応し、丁寧なプレーをした和野君が、フレッシュジュニアに続いてうれしい優勝だ。
「フレッシュジュニアと同じ相手との対戦ですが、勝ってうれしいです。」とスピーチ。

3位決定戦:
多保田拓哉 6-1 古場 匠


16才以下女子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/27)


写真左から
優勝:古屋理子【八千代松陰中
     準優勝:梅津 葵【東邦中

         3位:安冨里菜【東邦中
             4位:小西晴香【八千代松陰中


決勝戦:古屋理子 6-4 梅津 葵
梅津さんのきれいに振りぬいたショットは、威力も安定性も素晴らしい。速い動きで打点に入り、ポジションのリカバリーも良い。ショットの緩急、高い打点、スライスなどクレバーなテニスをする。
古屋さんは、やや腰高だが身体の回転を使ったフラット系のショットは攻撃的だ。立ち上がりは古屋さんのミスが多く0-2とリードされる。
序盤から中盤は、梅津さんの気迫が優っていたようだ。
しかし、6ゲーム目から古屋さんが厳しいコースへ強打し始め、主導権をつかむ。その後も古屋さんは、インパクトまでボールを注視し、強打してもほとんどミスをしなくなる。
梅津さんは古屋さんの攻めをしのぐ形で、ショットの組み立てができなくなってきた。
古屋さんの終盤は圧巻だ。強打炸裂で9ゲーム目をラブゲームでキープし、最後のゲームもラブゲームでブレークした。
強打でつかんだ優勝だ。

3位決定戦:
安冨里菜 6-1 小西晴香


18才以下男子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/25)

写真左から
優勝:坂川正顕【松原ルTC印西】
     準優勝:柳田大志【日出学園高

         3位:中西祐人【成田高】
             4位:遠藤侑希【市川高】


決勝戦:坂川正顕 6-4 柳田大志
 後半の5ゲームはお互いキープの好ゲーム。
両選手とも、フラットドライブのスピードのあるストロークを打つ。テンポの早いラリーで厳しいコースに打てるし、フットワーク良くショットに追いつきしっかり打ち返す。ネットプレーを仕掛け、良いボレー・スマッシュをする。パスも上手い。全く互角に見える、素晴らしい試合だ。
 柳田君は立ち上がりのパフォーマンスが悪かった。1stサーブの確率が悪く、アンフォースドエラーが多い。一気に0−3になる。2−3まで挽回するが、立ち上がりの悪さが最後まで響き、常に先行されてゲームが展開される。
 マッチポイントは、坂川君がネットプレーをしかけ、短くなった相手ロブをしっかりスマッシュで決めた。
 優勝した坂口君は、「勝つために考えてテニスをした。今日の選手はみんな自分より良いショット持っているの で、相手プレーを分析し、得意のバックハンドを生かせるようにテニスをした。」と、戦術の大切さを話していた。

3位決定戦:
中西祐人 6−3 遠藤侑希


18才以下女子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/25)


写真左から
優勝:大中彩夏【成田高】
     準優勝:廣川叶奈【佐倉高

         3位:金子美穂【楠C】
             4位:河野遥香【千葉北高】


決勝戦:
大中彩夏 6-1 廣川叶奈
大中さんのサービスゲームは、速い1stサービスで甘くなったリターンをフラットで打ちこみ、エースを取るパターンだ。レシーブゲームでも「レシーブ+1〜2球」でウィナーを放つ。速いサーブ・ストロークを軸に、短いラリー戦で決着をつける展開に持ち込む。
廣川さんのトップスライスで横に曲がるサーブは、高確率で試合のベースになっている。スピンの効いたストロークは重そうで、プレースメントも悪くない。長いラリー戦になればチャンスが出てくる。しかし、大中さんのスピードのある速い展開に、なかなかポイントが取れない。
大中さんが最後まで気持ち良さそうに攻め抜いて、栄冠を手にした。
スピーチで「初参加で優勝できました」と嬉しそうに話した。


3位決定戦:金子美穂 6-2 河野遥香