2012年 第25回千葉ウィンタージュニアテニス選手権大会

   12才以下男子」 「12才以下女子」  
    「14才以下男子」 「14才以下女子
    「16才以下男子」 「16才以下女子」  
    「18才以下男子」 「18才以下女子

入賞者(ベスト4)のご紹介
12才以下男子
(於:フクダ電子ヒルスコート、12/16)

日中は風弱く大会日和。
決勝・3位決定戦はナイターで行われた。
写真左から
 優勝:加藤 大雅(殿山TG)君
      準優勝:斉藤 涼馬(誉田TC)君

           3位:竹内 柚路(TTC)君
                4位:
金田 拓渡(松原TC印西)


決勝戦:加藤 大雅 6-1 斉藤 涼馬
 33.加藤大雅 1A3C  D6
 83.斉藤涼馬      @

 
決勝は「千葉市小学生大会」準優勝の加藤君と、「フレッシュジュニア10歳以下」準優勝の斉藤君の戦いとなった。
 
加藤君は左利き特有のサーブ、しっかり振り切るトップスピン・ストロークの威力と安定性、ペースを変えるスライスなどオールラウンドに展開する。
 
一方の斉藤君は、スライスも上手だがフラットの速いストロークが武器で、攻めきってウィナーを取れれば自分のゲーム展開になる。だが、速い攻めをすれば相手の返球も早くなり、小柄な斉藤君はコートカバーリングが間に合わないこともしばしばあった。
 
速いボールで攻めなければならない斉藤君に対して、加藤君はラリーをしながらオープンスペースを作っていく展開で余裕があった。
 加藤君は
「準優勝ばかりだったので、優勝はとても嬉しいです!」とスピーチした。


3位決定戦:
竹内 柚路 6-4 金田 拓渡


12才以下女子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/2)

写真左から
 優勝:猪瀬 彩羽(TTC)さん
       準優勝:徳川 乃永(TAC)さん
            3位:多田 楓(TTC)さん
                 4位:
中根 美凜(TTC)さん
 


決勝戦:猪瀬 彩羽 6-2 徳川 乃永
 1.猪瀬彩羽   @2B  C5E 
 35.徳川乃永 @    A

 
徳川さんはトップスピンをかけた安定したストロークで、アンフォースドエラーの少ないプレーをする。だが、自分から仕掛けていく事ができず、相手のミスを期待する受身のテニスだけでは耐え切れない。
 一方の猪瀬さんは、第1シードの実力を発揮して決勝に進出した。軸回転を使った横振りのスイングから、スピードのあるフラットなストロークを左右に放つ。
 猪瀬さんは、短いボールがきたらアプローチしてネットプレー、下がっている相手にはドロップショット、等の基本的なゲームプランを実行できるところが優れている。
 ミスもあるが、多彩なゲームプランを実行できた猪瀬さんがうれしい優勝だ。


3位決定戦:
多田 楓 6-1 中根 美凜


14才以下男子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/23)


写真左から
優勝:横山 稜(殿山TG)君
     準優勝:小関 太一(松原TC印西)君
         3位:松尾 優飛(殿山TG)君
             4位:丸山 駿輝(殿山TG)君


決勝戦:
横山 稜 6-2 小関 太一
  20.横山 稜    1A3C5E        .
  77.小関太一 @2           
 小関君は2ndのキックサーブ、フォアのパワフルなエッグボールを軸に圧倒的なプレーをし、2-0とリード。
 序盤を相手のパワーに圧倒された横山君は、
今までならその時点でパニックになり集中が切れるのですが、今回はしっかり集中力を保てた」と進歩したテニスをした。
 3ゲーム目から少しペースを落とし、小関君の得意のフォアを避け、バックにボールを集めるようになった。
 次第に小関君の強打をスライスなどでかわし、チャンスボールをたたくという横山君の流れになってきた。
 QFとSFをタイブレークで勝ち上がってきた小関くんは、心身とも疲れていたのか終盤2ゲームで集中力が落ちてミスが早くかつ多くなった。
 高い集中力を保って打ち切った横山君がうれしい優勝だ。

3位決定戦:
松尾 優飛 7-6(1) 丸山駿輝

14才以下女子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/23)

写真左から
優勝:中村 友美(ken's NTA)さん
     準優勝:
亀山 もな(TAC)さん
         3位:奥 智優(TAC)さん
             4位:
岩崎 綾華(松原TC印西)さん

決勝戦:中村 友美 6-3 亀山 もな
  1.中村友美 @2   B4D E       .
 43.亀山もな    1A    B     
 
中村さんは身体の軸をまっすぐにし、リラックスした構えからフラットに打つ早い展開をする。亀山さんは少し打点を落とし、スピンをかけてラリーに持ち込みたいところだが、中村さんの速いテンポに付き合わされる。
 中村さんが楽な構えからコーナーに速いショットを打ち、仕上げにバックのアングルショットを効果的に使っていた。打球音では強打に見えないが、かなり伸びのあるボールらしく亀山さんは抑えきれない事もたびたび。
 中村さんが自然体で淡々と自分のペースで攻め切り、マッチポイントを得意のバックハンド・アングルショットでエースを奪い、第1シードの余裕を感じる優勝だ。
 

3位決定戦:
奥 智優 6-2 岩崎 綾華


16才以下男子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/23)


写真左から
優勝:今田 圭祐(稲毛高)君
     準優勝:
今井 大志(殿山TG)君
         3位:成毛 潤(ken's NTA)君
             4位:
大森 柚輝(東邦中)君


決勝戦:今田 圭祐 6-3 今井 大志
   1.今田圭祐  1A  3C5E           .
 128.今井大志 1  A3
 
1と2シードの決勝戦は、先輩(高校)と後輩(附属中)の対戦でもある。
 
今田君は、前半を探るような展開をした。ゆっくり目のストロークとトップスライスぎみのサーブ、サーブ&ボレー、アプローチにネットプレーといろいろ仕掛けてみる
 今井君もトップスピンのストローク、ファーストもスピンサーブと安定したテニスを展開し、前半は一進一退。
 
後半は今田君の「アプローチショット+ネットプレー」が冴えわたった。アプローチを誉めると、「たまたまです。今日はネットプレーが効果的だと思いました。」と、キレのあるネットプレーでゲームの主導権を握る。後半の4ゲームでは今井君に4ポイントしか与えず、先輩の意地と余裕を見せながら後輩を圧倒
して優勝
 今井君は、後半の4ゲームで1本も抜けなかった
パッシングと速いファーストサーブを打てるか
が課題に見える。


3位決定戦:
成毛 潤 6-2 大森 柚輝


16才以下女子
(於:青葉の森スポーツプラザ、12/24)


写真左から
優勝:鈴木 春佳(プラムページTP)さん
     準優勝:
薬師神 佳澄(三山中)さん
         3位:水野 恵(八千代松陰中)さん


決勝戦:鈴木 春佳 6-2 薬師神 佳澄
  1.鈴木春佳   1A3C  D6         .
 37.薬師神佳澄 1     A     
 
強打のストロークで攻める鈴木さんは、コート上では実際より大きく見える。スライスサーブも変化とスピードが十分で効果的だ。フォアもバックも両手打ちだが、動きが良くコートどこからでも強打できる。
 薬師神さんはファイトをむき出しで、よくボールを追いかけるそれでも鈴木さんの強打がきわどい所に入り続けるので、薬師神さんは3回ぐらいのラリーで抑えきれなくなり苦しい展開になる。ダブルフォールトの多かった1ゲーム目をブレーク、強気の攻めが功を奏して6ゲームをキープと抵抗したが、ショットの差を埋めることは出来なかった。
 鈴木さんは
「思い通りの攻めが出来ました!」と言うとおり、他を圧倒する堂々の優勝だ!


3位決定戦:
水野 恵 WO 12.坂本 玲南
18才以下男子
(於:県総合スポーツセンター、12/27)


写真左から
優勝:宮ア 達也(渋谷幕張高)君
     準優勝:嘉藤 嵩大(市川高)君

         3位:松岡 大輔(渋谷幕張高)君


決勝戦:宮ア 達也 6-4 嘉藤 嵩大
  32.嘉藤嵩大 @  A   3   C  .
 224.
宮ア達也   @  A3  4D E
 
左利きの嘉藤君は、マッケンローの様なタッチを生かした、ループ気味のスピンとスライスの変化で相手のミスを誘う。
 宮ア君は強打のラリーの中から、甘くなったボールを逃がすことなくアプローチし、ネットプレーをしかける展開だ。宮ア君は中盤までミスが多かったが、次第にキレのあるアプローチが安定し、ボレーやスマッシュが決まる展開になった。
 シーソーゲームの中、お互いにミスの出来ない状況で、ボールへの集中力が試される。
 しだいに宮ア君の「アプローチ+ネットプレー」は、嘉藤君にプレッシャーを与えミスを誘う。
 ストロークにパワーがあり、ネットプレーという幅のあるプレーをした、宮ア君が厳しい戦いを制して優勝した。

3位決定戦:松岡 大輔 RET
 160.小島 直人
18才以下女子
(於:県総合スポーツセンター、12/27)



写真左から

優勝:中村 香凜(殿山TG)さん
     準優勝:井上 璃子(八千代高)さん

         3位:齊藤 美紀(プラムページTP)さん
             4位:豊田 華奈(八千代高)さん


決勝戦:中村 香凜 6-2 井上 璃子
  26.井上璃子     1  2      
  68.
中村香凜 1A3  4  5E      
 
中村さんのストロークはフラットで、コートを滑るように飛んでくる。そのボールに慣れる前に、井上さんはあっという間に0-3とリードされる。
 4ゲーム目は、井上さんの本来の伸びのあるスピンのストロークがよみがえり、長いラリーを制しブレーク。
 流れを掴みかけた井上さんのコーナーへの攻撃を、中村さんはサイドライン間を良く動きミスをしない。もっと厳しい所を狙うとミスが増えるという、井上さんのテニスは悩ましい。
 一方、中村さんは「攻めをしのぎ甘ければ強打」と迷いがない。最後の2ゲームを打ち切った中村さんがうれしい
「初めての優勝」だ。
 

3位決定戦:
齊藤 美紀 6-1 豊田 華奈